本物のピラティスを学びたい方へ贈る【ピラティスの歴史・真髄・哲学】
カテゴリー: 櫻井淳子ブログ / Lolita's Legacy ロリータズレガシーについてピラティスへの想い
2018.12.16前回開催した、Lolita’s Legacy受講生・卒業生向け特別ワークショップでは、
「スパインコレクター」
に取り組みました。
スパインコレクターとは、こんな形のもので(写真)、当スタジオでは4種類を揃えています。
下の写真で見ると、黒いものが1種類に見えますが、この日も4種類を使って取り組みました。
ピラティスのアパレイタス(マシン)というと、「大きくて高価なもの」というイメージがありますが、このスパインコレクターはコンパクトで置き場所もそれほど困りません。
小さいだけあって値段も(他のものに比べたら)手に取りやすく、「手っ取り早い!」「導入しやすい!」アパレイタスという認識が高くあるように感じています。
ですが、ロリータズ・レガシーでは、どんなスパインコレクターのエクササイズでさえ、「中級以上」のレベルとして捉えられています。
ちなみに、ピラティスで中級以上とは、かなりのレベルです!
実は、私が初めて「本格的に」スパインコレクターを習得したのは8年半前、米国にてです。
もちろん、その前にはすでにフル認定の資格を持っていましたし、スパインコレクターもやったこともあれば、所持もしていました。
ところが、この時まだまだ新米ピラティスティーチャーだった私に、担当してくださった世界的に超有名な某マスターティーチャーから、「あなたがスパインコレクターをやりたいと言ったから、私は頭をかかえたのよ」と言われたのです。
最初は全く何を言っているのかさえ意味がわからなかった私ですが、
数日後に「スパインコレクターの奥深さに圧倒」され、
「私がピラティスをまだ深く知らなかったからこそ、気軽にスパインコレクターをリクエストしていた、という程度のレベルの自分だった!汗」ということに気がつきました。
実際、当時の私は、「私はピラティスティーチャとして新人で、かつ、スタジオを立ち上げたばかりで金銭的にもとても苦労している。大きなマシンを何台も買うことを考えると、先にスパインコレクターをやりたい」という、今思うと顔から火がでるようなリクエストをしていたのです。
こんな無知すぎた私を、よく受け入れてくださったなあと思います。
そして、「無知は罪なり」という言葉を、自分自身に突きつけたのでした・・・・。
こうしてはじまった、スパインコレクターの取り組みは、私にとって、ピラティスの奥深さを経験する、貴重な時間ともなりました。
今、多くのスパインコレクターやその部類のものが、数多く販売されています。
皆さんは、どのようにスパインコレクターを選んでいますか?
他のアパレイタスも全てそうですが、「自分でベストなアパレイタスを選ぶ“目“」というのを、どれほどの人が持っているでしょうか。
人の感想を聞かなくとも、また、アパレイタス会社の宣伝文句で頭を悩ませなくとも、「自分が欲しいいのはこれだ!」と、どれほどの人が言えるでしょうか。
実際、形だけ真似て創られたものの中には、「スタートポジションすら取れないスパインコレクター」があるのです。このことが理解できているでしょうか。
これも、ピラティスのスキルの一つと考えています。
私はこれまで、スパインコレクターのワークショップを開催することだけは避けてきました。
いつか生徒が育ってきたら開催しようと、「その時」を待ち続けてきました。
単発的にワークショプを受講していただいても、どうしても表面的なものしか伝えることができない。このジレンマは、いつも常に持っています。
そんな中、ロリータズレガシー の第1期生は、コースが始まってから約3年が過ぎました。第2期生も1年半以上、第3期生も半年が過ぎました。
いよいよ、「ピラティスの深さを学ぶ準備ができてきた」という生徒が、出はじめてきたのです。
この「準備ができた人」にしかどうしても伝わらない。
そして、その時を、本当に、ずっとずっと待ってきたのです。
そして、そこまで継続して取り組んできてくれた生徒の皆さんに、感謝です。本当は、こういうことを日本でシェアしたかった。シェアする土台を作ることは、本当に何年もかかりますが、とても大切なことです。もちろん、スパインコレクターだけはなく、その他全てにおいて通ずることです。
これから、少しずつ、こういった取り組みができてくると思うと、楽しみで胸が高鳴ります!
さて、当日は、
「どうやってスパインコレクターに座るのか」
から始まりました。
そして、スパインコレクターだからこそできる、「アドバンス・プレピラティス」に取り組みました。動きは誰でも余裕でできるような簡単に見えるものですが、本当に深い動きであり、解剖学的に知っていることと「体得する」ことでは、まるで次元が違うようなことです。
そして、その土台をもとに、一つずつ、積み木を積み立てるように、ピラティスのワークアウトに繋げて行きました。
「一つのエクササイズですら、今までの何十倍も深くワークをした感じがした!」
と、多くのコメントをいただきました。
そして、マットでは到達できない体側の取り組みも、一つの基礎を得たことで全てに影響が出るように、とても深いものになりました。
そして、シンプルで流れる動きの中で、本来のピラティスの素晴らしい汗を流し、自分自身と向き合い、動きの質としてのチャレンジにも取り組んだ、素晴らしい時間となりました。
終わった後は
など、嬉しい声をたくさんもらうことができました。
「本来」を知ると、心から魅了されるものです。
でもその魅了は、ここまで生徒の皆さんが、継続して続けてきたからこそ、得られるものです。
いつも生徒に伝えているのは、「もしこのコースが、3ヶ月、6ヶ月、もしくは1年で終わってしまっていては、到底辿り着けなかった境地なのです。」ということです。
単発でもなく、だらだらでもなく、本気で1年以上かけて取り組んできた先に、ようやく見える景色があるのです。そこからが、ようやくピラティス基礎の学びのスタートです。
一見遠回りに見えるかもしれません。
でも、こうして身につけたことは、単なる概念ではなく、自分の血肉になり、一生消えない本物となります。
そして、なぜか同じ「ピラティス」という言葉を使っていても、そこには
・人を動かすような信念があり
・人を動かすような輝きがあり
・人を動かすような信頼があり
・人を動かすような魅力
が出てくるものです。
だから、決して遠回りではありません。
そう思うと、本物に集中することは、無駄がない近道だと実感しています。
Lolita’s Legacyには、すでに資格を持っている人もいますが、そのほとんどが口を揃えて「Lolita’s Legacy受講中に、まだ卒業もしていないのに、売り上げが上がった」と報告してくれます。
エデュケーターの私も、事務局も、本気で「本物を伝える」ということに関わっています。
それは、時には「我慢」であり「待つ事」であり、「直感」であり、「動く事」など、多くの要素を人として必要とします。そのための、自分自身の器を大きくするための取り組みも、大切にしています。
世の中では、「たかが、スパインコレクターのワークショップを開催した」ということだけにすぎません。
でも、私にとっては、「数年をかけて、スパインコレクターのワークショップを開催できる土台が出来はじめたという、数年前の私にとっては奇跡のようなことなんだ」ということなのです。
そして、この土台作りにはこれからも多くのパワーをかけ、さらに、成長に合わせた、もっともっと趣きのあるピラティスを共有し、
「人生としても仕事としても、『最高だ』と、その人自身が言えるものを提供する。」
これが、私が目指す、指導者の育成です。
目指せ、その先へ!
===お知らせ===
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